2025年度版|確定申告のポイント解説&江東区の相談先まとめ

こんにちは。江東区で税理士をしている中明(なかあき)です。

2025年度(令和7年分)の確定申告は、控除まわりの改正が多く、「今年はどう変わるの?」という声をよくいただきます。特に、基礎控除や扶養の基準が変わるため、前年とは結果が変わる方も出てきます。

さらに、 e-Tax・税務署の無料相談会・税理士 と相談先もいくつかあり、「どこに行けばいいの?」と迷う方も多いはずです。

このコラムでは、2025年度の変更点と、江東区で利用できる相談先をわかりやすくまとめました。ご自身に合った申告方法を選ぶ参考にしてみてください。

目次

1.2025年度(令和7年分)の確定申告、何が変わった?

2.【江東区】どこに相談できる?メリット・デメリットの比較表

3.パターン別:あなたにあった相談先は?

4.こんな方は税理士に一度相談を!

5.まとめ

1.2025年度(令和7年分)の確定申告、何が変わった?

2025年の確定申告では、主に以下の3点が大きく変わっています。

  • 基礎控除の引き上げ
  • 扶養親族の所得要件の見直し
  • 「特定親族特別控除」の新設

言い換えると、今年は所得から差し引ける金額(控除)が増えた結果、今までより税金が安くなるケースが増える、という方向の改正です。

特に、大学生のアルバイト収入などで「去年は扶養に入れなかった」お子さんがいる場合、2025年は扶養に入れられる可能性が高まっています。

ありがたい改正ではあるのですが、前年からの変更点が多いので、扶養の判定や控除額の確認漏れには注意しましょう。

なお、2025年度(令和7年分)の申告期限は 2026年3月16日(月)です。


2.【江東区】どこに相談できる?メリット・デメリットの比較表

「結局どこに相談すればいいの?」

というお悩みが毎年多いので、よく使われる3つの申告方法を比較してみます。

  • e-Tax(自分で申告)
  • 税務署の無料相談会
  • 税理士への相談

以下に、メリット・デメリットの比較表を掲載します。

【比較表】e-Tax/税務署/税理士の違い

相談先メリットデメリット
e-Tax(自分で申告)・家で完結できる
・無料で申告できる
・ふるさと納税・医療費控除は簡単
・複雑な申告は不安
・間違いに気づきにくい
税務署(無料相談会)・無料で相談できる
・職員が操作をサポートしてくれる
・初年度の住宅ローン控除も対応
・予約が必要
・繁忙期はかなり混む
・節税相談や細かい仕訳までは対応外
指定の会場に行く必要がある(※)
税理士・全体を任せられる
・最適な節税の提案が受けられる
・青色申告・不動産・事業所得に強い
・費用がかかる
・事務所によって得意分野が異なる

(※)江東区の管轄税務署は「江東東税務署」「江東西税務署」の2つがあり、お住まいの住所によって管轄が分かれます。以下の国税HPから確認できますので、ご自身の住所で管轄を確認しましょう。

[国税HP 東京都墨田区・江東区]

https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/location/besshi/sumida-koto.htm#nishi


3.パターン別:あなたにあった相談先は?

自分はどこに相談すべき?」がすぐに判断できるよう、よくあるケース別におすすめの方法をご紹介します。

① サラリーマンでふるさと納税・医療費控除のみ

e-Taxがおすすめ

ふるさと納税や医療費控除は、e-Taxでも手順通りに進めれば比較的簡単です。

また在宅で完結できるので、忙しい方にもおすすめです。

e-Taxで申告する際は以下の準備をしておくとスムーズです。
  • ふるさと納税は各サイトから寄附情報をダウンロードしておく
  • e-Taxのアカウントがない方(初めてe-Taxを利用する方)はあらかじめe-Taxのサイトで作成しておく

② サラリーマンで副業の白色申告や住宅ローン控除の初年度

税務署の無料相談会へ

江東区の場合、管轄の税務署(江東東・江東西)のほか、例年「江東区役所」や「豊洲シビックセンター」などでも無料相談会が開催されることがあります。

副業があると、

  • 収支計算
  • 仕訳
  • 住宅ローン控除の計算など、少し複雑になります。

「自力でやるのは不安…」という方は無料相談会が無難です。

【無料相談会 利用時の注意】

  • 相談会場や予約方法の詳細は、1月下旬ごろに国税庁ホームページや江東区報で必ず確認しましょう。
  • ご自身の住所が「江東東」「江東西」どちらの管轄かも事前に確認しておくとスムーズです。
  • 混雑するので、予約と必要書類の準備は必須です。

③ 個人事業主/青色申告/不動産所得/インボイス/赤字の繰越

税理士に一度相談を

事業所得や不動産収入は、仕訳・経費判断・減価償却・青色申告の帳簿付けなどで失敗しやすい部分です。

インボイス、消費税、赤字の繰越などが関係する方は、税理士に相談した方が結果的に安く済むケースが多いです。

4.こんな方は税理士に一度相談を!

  • 事業所得で経費の判断が難しい
  • 青色申告の控除(55万円 / 65万円)をしっかり使いたい
  • 不動産所得がある
  • インボイス登録の影響がある
  • 赤字を翌年以降に繰り越したい
  • 法人成りを検討している

これらは税額に大きく影響するポイントなので、一度プロに相談しておくと安心です。

確定申告をスムーズに行うための準備については、以下のコラムで詳しくまとめています。

[フリーランス・個人事業主] 確定申告直前の準備とチェックポイントを税理士が解説


5.まとめ

今回は、2025年度(令和7年分)の確定申告のポイントと、江東区でよく利用される相談先についてまとめました。

  • 2025年の確定申告は控除関係が大きく変わった
  • 江東区では e-Tax・税務署・税理士の3つから選べる
  • 自分に合った申告方法を選ぶのが大事
  • 事業所得や青色申告は税理士相談が安心

毎年の変更点も多いので、迷った場合は早めに動くのがおすすめです。

清澄会計事務所では、創業期のフリーランス・個人事業主のサポートを得意としています。
オンラインでの無料相談も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

Investment Concept Business Finance  - Nature_Design / Pixabay

お気軽にご相談ください

30代の若手税理士がわかりやすく親身に対応いたします。
LINEからのご連絡も受け付けております。

LINE
弊事務所のプライバシーポリシーはこちらからご確認いただけます。