【墨田区で開業する方必見!】知って得する支援制度・融資・補助金を税理士が徹底解説!
こんにちは。江東区で税理士をしている中明(なかあき)です。
普段は江東区を中心に、創業や資金調達のご相談を多くいただいていますが、隣接する墨田区でも開業を目指す方からのご相談が増えています。
実は墨田区には、これから事業を始める方や開業して間もない事業者を力強くサポートするための様々な制度が用意されています。
この記事では、墨田区で利用できる支援制度を「1. 相談・サポート」「2. 融資制度」「3. 補助金・助成金」の3つのカテゴリーに分けて詳しく解説します。ぜひ最後までお読みいただき、ご自身の事業に合った制度を見つけて、スタートダッシュを切ってください。
目次
- まずは相談から!手厚いサポート体制
1-1. すみだ創業支援ネットワーク
1-2. 【相談窓口】すみだビジネスサポートセンター - 開業資金を調達!区の融資あっせん制度
2-1. チャレンジ支援資金 - 返済不要の資金!補助金・助成金を活用しよう
3-1. 【注目!】墨田区デジタル技術活用支援補助金
3-2. フリーランスにとっての活用ポイント
3-3. <注意点>申請時の留意事項 - その他の補助金・助成金
- まとめ
1.まずは相談から!手厚いサポート体制
「何から始めればいいか分からない」「事業計画の作り方に自信がない」といった不安を抱えている方は、まず専門家への相談から始めるのがおすすめです。墨田区では、無料で利用できる手厚い相談窓口が用意されています。
1-1. すみだ創業支援ネットワーク
墨田区は、区内の金融機関や創業支援のノウハウを持つ事業者と連携し、「すみだ創業支援ネットワーク」を形成しています。これにより、創業希望者の各段階に合わせた、地域全体での包括的な支援が提供されています。
1-2. 【相談窓口】すみだビジネスサポートセンター
特に、具体的な相談をしたい方におすすめなのが「すみだビジネスサポートセンター」です。
- サポート内容: 豊富な知識と経験を持つコーディネーターが、創業に関する各種手続きから事業計画の作成まで総合的にアドバイスを提供します。
- 利用料: 無料
- 予約: 予約が必要
- 場所: 墨田区役所内
詳細は墨田区公式ページ(すみだビジネスサポートセンター)をご確認ください。
後述する融資制度「チャレンジ支援資金」や「デジタル技術活用支援補助金」の申請には、このセンターでの相談や事業計画書の作成が必須となっています。まずは一度、相談してみることをおすすめします。
2. 開業資金を調達!区の融資あっせん制度
事業を始める上で最も重要な課題の一つが資金調達です。墨田区では、創業者や開業後間もない事業者を対象とした融資あっせん制度があります。
2-1. チャレンジ支援資金
「チャレンジ支援資金」は、これから区内で開業する方や、開業後5年未満の区内事業者を対象とした融資あっせん制度です。
項目 | 内容 |
---|---|
対象者 | ・これから墨田区内で開業する方 ・開業して5年未満の墨田区内事業者 |
資金使途 | 運転資金・設備資金 |
限度額 | 1,750万円 |
利率 | 年2.0%(うち1.8%を区が補助 → 実質負担は年0.2%) |
区の補助 | ・利子: 1.8% ・信用保証料: 全額補助 |
詳細は墨田区公式ページ(チャレンジ支援資金)をご確認ください。
区が利子の大部分(1.8%)と信用保証料の全額を補助してくれるため、金利などの負担を大幅に軽減することができます。ただし、金融機関や東京信用保証協会の審査によっては、融資を受けられない場合もある点には注意が必要です。
3.返済不要の資金!補助金・助成金を活用しよう
墨田区や東京都では、事業経費の一部を補助してくれる制度も充実しています。融資と異なり、原則として返済不要なのが大きな魅力です。ここでは、フリーランスや小規模事業者の方にも特におすすめの補助金をご紹介します。
そもそも融資と補助金って何が違うの?開業時の資金調達ってどんなものがあるの?という方は、こちらのコラムもあわせてどうぞ。
そもそも補助金とは?借入や融資とはどう違うのかわかりやすく解説
開業時の資金調達方法には何がある?おすすめの調達方法と注意点を解説
3-1. 【注目!】墨田区デジタル技術活用支援補助金
業務効率化や生産性向上のためにデジタル技術を導入する際に活用できる補助金です。デザイナーやライター、コンサルタントといったフリーランスの方々が、専門的なソフトウェアやクラウドサービスを導入する際に、この補助金が役立つ可能性があります。
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | 業務効率化、生産性向上等のための業務のデジタル化を支援 |
対象者 | ・中小企業基本法に規定する中小企業者(個人事業者も含む) ・区内に1年以上主たる事業所を有すること など |
補助対象事業 | ・会計ソフト、顧客管理ソフトの導入 ・RPAによる作業自動化 ・ドローンを使った高所点検 など |
補助対象経費 | ・ソフトウェア、クラウドサービスの購入経費、利用料 ・導入設定費用、技術指導料、研修費用など ※パソコン、タブレット、ECサイト・HP制作費は対象外 |
補助金額 | 補助対象経費の3/4、上限50万円(下限5万円) |
申請条件 | ・申請前に「すみだビジネスサポートセンター」での事業計画書作成が必要 ・交付決定前に契約・支払したものは対象外 ・申請期間中でも予算上限に達した場合は受付終了 |
詳細は墨田区公式ページ(デジタル技術活用支援補助金)をご確認ください。
3-2. フリーランスにとっての活用ポイント
- 経費負担の軽減: 補助率は対象経費の4分の3、上限は50万円と非常に手厚いため、高額な専門ソフトウェアやサービスの導入ハードルを大きく下げられます。
- 生産性の向上: 会計ソフトや顧客管理ツールなどを導入することで、事務作業を効率化し、業務に集中する時間を増やせます。
3-3. <注意点>
この補助金は「区内に1年以上主たる事業所を有すること」が要件の一つです。開業直後は利用できないため、まずは事業を継続し、その後の成長ステージで活用を検討すると良いでしょう。
4.その他の補助金・助成金
墨田区には上記以外にも様々な補助制度があります。また、区内に事業所を置く場合は、東京都が実施する「創業助成金」なども活用可能です。制度ごとに要件(事業実績・従業員数など)が異なるため、詳細は必ず公式ページをご確認ください。
東京都の「創業助成金」については東京都中小企業振興公社(創業助成金)をご覧ください。
5.まとめ
墨田区で開業を考えている方にとって、心強い支援制度が数多く用意されています。
- まずは「すみだビジネスサポートセンター」で専門家のアドバイスを受ける
- 開業資金が必要な場合は、利子・保証料補助が手厚い「チャレンジ支援資金」を検討する
- 事業が軌道に乗り、効率化を図る段階で「デジタル技術活用支援補助金」を活用する
これらを上手に活用することで、事業の立ち上げと成長をスムーズに進めることができます。
また、税理士に相談するタイミングは人それぞれですが、早めに話を聞いておくことで、後からのトラブルや無駄な手戻りを防ぐことができます。
清澄会計事務所では、忙しいあなたに代わって経理や税務の「安心」をご提供しています。
特に、創業期のフリーランスや個人事業主のサポートを得意としており、資金調達や補助金活用のご相談も多く承っています。
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