中小企業省力化投資補助金の概要とポイントを分かりやすく解説
こんにちは。江東区で税理士をしている中明です。
会社経営において、人手不足に悩む方も多いかと思います。一方で、人手のいらない高性能な設備を購入するにもお金がかかりますよね。
そこで、人手不足に悩む方におすすめの「中小企業省力化投資補助金」についてわかりやすく解説します。
目次
1.そもそも「中小企業省力化投資補助金」とは?
①「中小企業省力化投資補助金」とは?
「中小企業省力化投資補助金」(以下、省力化補助金)とは、中小企業の人手不足解消に効果がある「省力化製品」を導入するための補助金です。
例えば、飲食チェーン店などで配膳ロボットを見たことはありませんか?人が料理を運んでいたところをロボットが配膳する様子に驚いたことがあります。
そんな配膳ロボットなど、省力補助金のカタログに記載のある製品が補助対象となります。
②省力化補助金のポイント
・対象製品のリスト(カタログ)に登録された省力化製品から、自社の課題に合わせて製品を選べる
・「販売事業者」が製品の導入の支援や申請・手続をサポート
・補助率は1/2で、補助上限額は従業員数に応じて設定される
公式HPにも分かりやすいリーフレットがありますので、気になる方は是非チェックしてみましょう。
[省力化補助金HP リーフレット]
https://shoryokuka.smrj.go.jp/assets/pdf/shoryokuka_leaflet.pdf
2.どんな製品が補助対象になるの?
省力化補助金のHPの補助対象製品のリスト(カタログ)に記載された製品が補助対象となります。
例えば以下のようなものが補助対象となっています。
・清掃ロボット
・配膳ロボット
・券売機
・自動チェックイン機
・スチームコンベクションオーブン
公式HPでは業種ごとに製品を絞り込むことができますので、自社の業種でどのような製品があるか確認してみると良いでしょう。
[省力化補助金HP 製品カタログ(製品カテゴリから製品を探す)]
https://shoryokuka.smrj.go.jp/product_catalog
3. 補助金の対象者
補助金の対象者は、中小企業者で、個人事業主も対象です。
公募要領に詳細な条件が記載されています。
[省力化補助金HP 公募要領]
https://shoryokuka.smrj.go.jp/download
4. 補助金額・補助割合
補助金額や補助割合は、以下の通りです。
補助率は従業員数に関わらず1/2です。
補助上限額は従業員数によって異なり、補助事業実施期間に一定以上の賃上げを達成した場合は補助上限額が引き上げられます。
従業員数 | 補助率 | 補助上限額 | 補助事業実施期間に一定以上の賃上げを達成した場合 |
---|---|---|---|
5名以下 | 1/2 | 200万円 | 300万円に引き上げ |
6~20名 | 1/2 | 500万円 | 750万円に引き上げ |
21名以上 | 1/2 | 1,000万円 | 1,500万円に引き上げ |
5.申請までの流れ
申請までの流れは以下の通りです。
①gBizIDの取得
申請にはgBizIDのアカウントが必要になります。こちらのコラムでgBizIDの取得方法を詳しく解説しています。アカウントの取得までに時間がかかりますので、早めに取得しておきましょう。
②製品カタログを参考に、省力化製品と販売事業者について検討
[省力化補助金HP 製品カタログ]
https://shoryokuka.smrj.go.jp/product_catalog
③販売事業者と製品導入の商談
④生産性向上を目指す事業計画を策定
⑤申請
補助金交付後も効果報告の提出が求められるため、アフターフォローが充実している業者を選ぶと安心です。
6.まとめ
今回は、中小企業省力化投資補助金についてご紹介しました。人手不足の解消に向けて設備導入をお考えの方は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
清澄会計事務所では、中小企業やフリーランスの皆さまに役立つ情報の発信や幅広いサービスを提供しております。経営や税金のお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。