現金はどうやって管理したらいいの?税理士がポイントと注意点をわかりやすく解説

事業で現金のやり取りをしたとき、どうやって管理をしていますか?

現金の管理は事業においてとても基本的なことですが、実際どうやって管理すればよいかというとぱっと思いつかない方や管理方法に自信がない方も多いのではないでしょうか。現金管理が不十分だと、税務申告や経費計上の際にトラブルが生じる可能性があるため、しっかりと対策を講じることが重要です。今回はそんな現金の管理方法について解説していきます。

目次

1.現金管理の基本:現金出納帳の活用

2.Excelを活用した現金出納帳

3.記載頻度と注意点

4.経理の負担を減らすポイント

5.まとめ

1.現金管理の基本:現金出納帳の活用

現金には色がついていないので、プライベート用と事業用の現金が混ざってしまい、事業用の現金を把握できなくなってしまうリスクがあります。

そこで、現金管理をする場合は、「現金出納帳」を使うのが一般的です。現金出納帳とは、現金の収支を記録する帳簿で、毎日の現金の動きを簡単に確認できるようにするものです。現金には色がついていないため、「いつ、いくら、何に使ったか、誰から受け取ったか」といった詳細を記録することで、明確に区別することが可能です。

メモを残すだけなのでシンプルなのですが、税務申告などにおいてとても大事な資料になります。

2.Excelを活用した現金出納帳

Excelやスプレッドシートを活用すれば、収支の確認や集計作業を効率化できるため、現金管理がより簡単になります。現金出納帳に入れるべき基本的な項目には、次のようなものがあります。

・日付

・支出または収入の内容

・金額

・支払先(または入金元)

・残高

3.記載頻度と注意点

現金出納帳は、取引のたびに記入するのが理想的ですが、忙しい場合は週単位や月単位でまとめて記録してもよいでしょう。

ただし、記録の頻度が低いと漏れやミスが発生しやすくなるため、できるだけ早めに記録することが重要です。

また記入が遅れることで、現金残高が合わなくなるリスクがあるため、定期的に実際の現金残高と現金出納帳の残高の一致を確認しましょう。

4.経理の負担を減らすポイント

経理の負担を減らすには、現金の使用を最小限にするのが効果的です。事業用のクレジットカードや口座振り込みなど、記録に残る支払方法を活用すると、記帳作業が減るので記帳や確定申告などがとても楽になります。

事業用のクレジットカードを使った効率的な経理方法については、こちらのコラムで詳しく解説しています。

5.まとめ

現金管理はシンプルに見えて、実は事業運営に欠かせない重要な作業です。Excelなどで現金出納帳を作成して、しっかりと管理するようにしましょう。

またクレジットカードや口座振り込みを活用して、現金取引をできるだけ減らすことも経理を効率化する重要なポイントです。

確定申告の準備に不安がある方や、自分での対応に限界を感じている方は、ぜひ一度専門家にご相談ください。清澄会計事務所では、フリーランス・個人事業主の確定申告を得意としており、節税のアドバイスや記帳のサポートも行っております。初回のご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。