【江東区】個人事業主の確定申告|相談先と1年目の注意点を税理士が解説
こんにちは。江東区で税理士をしている中明(なかあき)です。
清澄白河・門前仲町・豊洲エリアなどで独立・開業された個人事業主の皆さま、開業おめでとうございます。事業が少しずつ動き出す一方で、気になり始めるのが 「初めての確定申告」ではないでしょうか。
- 会社員の頃は会社がやってくれていた
- 何から手を付ければいいのか分からない
- 江東区だとどこで相談できるのか知りたい
こうした声は、毎年この時期になると多く聞かれます。この記事では、開業1年目の方に向けて「最低限ここは押さえておきたいポイント」 と、江東区内で相談できる場所をまとめました。
目次
1.【ポイント①】開業前の支出も経費になる場合があります(開業費)
2. 【ポイント②】自宅兼事務所の家賃は「実態」で分ける(家事按分)
1. 【ポイント①】開業前の支出も経費になる場合があります(開業費)
「開業届を出す前に使ったお金は経費にならない」と思っている方もいらっしゃいますが、開業準備のために使った費用は、「開業費」として計上できるケースがあります。
例えば、次のような支出です。
-ホームページやチラシなどの広告宣伝費
- 開業準備として購入した文房具などの備品代(10万円以上のパソコンなどは固定資産として計上する必要があるので、開業費にはなりません)
- 物件探しや市場調査のために使った交通費
開業費の特徴
開業費の大きな特徴は、任意償却が認められている点です。
これは、必要なタイミングで経費にできるという仕組みです。
- 1年目は利益が少ない、もしくは赤字のため、あえて使わずに残しておく
- 売上が伸びた年に経費として計上し、税負担を調整する
といった使い方ができます。均等償却といって5年間で均等に経費にする方法もありますが、必要なタイミングで経費にできる任意償却の方がメリットがある場合が多いでしょう。
ただし、この制度を利用するためには、1年目の確定申告で「開業費」として計上しておくことが前提になります。記載していないと後から使えなくなるため、注意が必要です。
2. 【ポイント②】自宅兼事務所の家賃は「実態」に基づいて分ける(家事按分)
江東区は、湾岸エリアや清澄白河周辺を中心に家賃相場が高めです。
自宅を仕事場として使っている方にとって、家賃や光熱費を経費にできるかどうかは重要なポイントになります。
プライベートと事業で共通して使っている支出を分けることを、家事按分(かじあんぶん)といいます。
家事按分を行う際のポイントは、次の2つです。
- 「なんとなく」ではなく、根拠のある割合にする
床面積や仕事に使っている時間など、あとから説明できる基準で計算しましょう。
- 説明できる状態にしておく
税務署から確認された場合に、「この部屋を仕事専用で使っている」などと説明できることが大切です。適切に処理することで、毎月の家賃や光熱費を無駄なく経費に活かすことができます。
3. 【ポイント③】国保・年金は「控除の書き忘れ」に注意
個人事業主の場合、社会保険料控除は自分で申告書に記載しないと反映されません。
会社員時代の感覚のままでいると、うっかり抜けてしまいやすい項目です。
特に注意したいのが、次の2つです。
- 国民年金
日本年金機構から届く「控除証明書」をもとに記入します。
- 国民健康保険
控除証明書は届かないため、通帳の引き落とし履歴や領収書を確認し、1年間の支払額を自分で集計する必要があります。
また「保険」という名称から損益計算書の保険料に入れてしまう方がたまにおられますが、こちらは「所得控除」の「社会保険料控除」の欄に記載します。
※注意
住民税は経費にも控除にもなりません。社会保険料と混同しないよう注意しましょう。
4. 【要注意】インボイス登録している場合は消費税の申告も必要です
インボイス制度に登録している場合、所得税とは別に、消費税の確定申告が必要になります。
- 申告期限:原則として3月31日まで
- 「2割特例」や「簡易課税」を選択していても、申告書の提出は必須
「消費税は自動で計算される」と思っている方もいますが、実際には申告書を提出しなければ無申告扱いになります。
期限管理の手間を減らすためにも、所得税の確定申告と同じタイミングでまとめて対応するのがおすすめです。
インボイス制度や2割特例などについて詳しく知りたい方はこちらのコラムもお勧めです。
[インボイス登録した方は消費税も忘れずに!2割特例などを分かりやすく解説]
5. その他の基本チェック項目
ここまで、開業1年目の方が特に注意したいポイントを見てきました。
このほかにも、確定申告では次のような点でつまずきやすくなります。
- 領収書・請求書の整理方法
- 申告までの基本的なスケジュール
- よくある記入ミスや確認漏れ
これらについては、別の記事でまとめています。
提出前に一度確認しておくと安心です。
確定申告の準備やその際に注意すべきポイントなどについて詳しく知りたい方はこちらのコラムもお勧めです。
[[フリーランス・個人事業主] 確定申告直前の準備とチェックポイントを税理士が解説]
6.【相談先】江東区で確定申告を相談できる場所
① 税務署(無料相談)
「基本は自分で申告したいが、少し確認したい」という場合は、税務署や無料相談会も選択肢の一つです。
江東区は住所によって管轄が分かれています。自分の住所があてはまる税務署に相談をしましょう。
- 江東東税務署(亀戸):亀戸・大島・砂町方面
- 江東西税務署(猿江):深川・門前仲町・豊洲・有明・東雲方面
詳細は以下のリンク先から確認できます。
[国税庁HP 東京都墨田区・江東区]
https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/location/besshi/sumida-koto.htm#nishi
確定申告時期は混雑するため、事前に 国税庁の公式サイトで最新情報を確認してから向かいましょう。
また毎年確定申告の時期は無料相談会を実施していますので、そちらでも相談が可能です。
2026年の無料相談会は以下のリンクをご参考にしてください。江東区文化センター、砂町文化センターなどを実施されています。
[江東区HP 税理士による確定申告の無料申告相談について]
https://www.city.koto.lg.jp/060502/kurashi/zekin/shinkoku/kakuteishinkoku/r6/shinkokusoudan_r7.html
② 税理士に相談する場合
次のような方は、税理士への相談も検討してみてください。
- 初めてで、申告内容が合っているか不安
- 本業が忙しく、申告作業に十分な時間を取れない
- 開業費や家事按分、インボイス制度について整理したい
7.まとめ:迷ったら、早めの確認がおすすめです
初めての確定申告は、分からないことが多くて当然です。
ただ、1年目の処理を曖昧なまま進めてしまうと、あとから修正が必要になることもあります。
当事務所では、江東区を中心にフリーランス・個人事業主の方のサポートを行っています。
清澄会計事務所では、創業期のフリーランス・個人事業主のサポートを得意としています。
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