【江東区で開業】フリーランスのリアルな手続き・税金カレンダー|春夏秋冬で見る開業1年目の流れを地元税理士が解説

こんにちは。江東区で税理士をしている中明(なかあき)です。

江東区で開業された皆様、またはこれから開業予定の皆様、おめでとうございます。 ご自身の事業をスタートさせるのは、とてもワクワクしますよね。

ただ、開業1年目は「思った以上に役所の手続きが多い」「次から次へと税金や社保の支払い通知が来る…」と、戸惑うことが本当に多いです。

本記事では、江東区で開業したばかりのフリーランス・個人事業主の方向けに、開業1年目に必要な手続きやポイント、税金の流れを時系列でまとめています。

最初から完璧にできていなくても大丈夫」です。 このコラムで開業1年目の流れをイメージして、少しずつ事業のペースと経理の仕組みを整えていきましょう。

目次

1.春(4月〜6月)|開業直後の手続きと、最初の「現実」

2.夏(7月〜8月)|生活コストの確認と、経理を少し整える

3.秋(9月〜11月)|1年の流れが見えてきて、必要なら「相談」へ

4.冬(12月〜3月)|年内に数字をざっくり見て、年明けに確定申告へ!

5.まとめ|完璧を目指さず、少しずつ整えていけば大丈夫です

1.春(4月〜6月)|開業直後の手続きと、最初の「現実」

4月1日、ついに開業することを決意。まずは怒涛の手続きラッシュと、初めての「お金の動き」を実感する季節です。

開業届・青色申告承認申請書の提出

税務署に提出するのがこの2つの書類です。青色申告承認申請書(青色申告)は任意ですが、節税メリットが大きいため開業届とあわせて出す方が多いです。ちなみに青色申告は届出期限(開業日から原則2ヶ月以内)があるので、忘れないようにしましょう。

どちらも紙で出して問題ないですが、控えをもらえません。また、 確定申告はe-Taxでする方が多いと思うので、このタイミングでe-Taxのアカウントを作って電子で出してしまってもいいでしょう。e-taxを利用するには、まず下記のリンク先から「利用者識別番号」を取得する必要があります。

[e-tax HP 開始届出(個人の方用) 新規]

https://kaishi.e-tax.nta.go.jp/SU_APP/lnk/kaishiShinkiKojin

ワンポイント: 会計ソフトで簡単に届け出が可能

freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトを使えば、電子での届出も比較的スムーズに行えます。

なお、各届出書は、自分の住所にあわせて江東税務署、または江東西税務署へ提出します。 江東区内の管轄はそれぞれ以下の通りです。間違えないように気を付けましょう。

  • 江東西税務署の管轄: 清澄白河、門前仲町、豊洲、有明、新木場など(主に区の西側・湾岸エリア)
  • 江東税務署の管轄: 亀戸、大島、砂町、新木場など(主に区の東側エリア)

詳細はこちらの国税HPから確認できます。

[国税HP 東京都墨田区・江東区]

https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/location/besshi/sumida-koto.htm

▼青色申告について詳しく知りたい方はこちら

[フリーランス・個人事業主] 青色申告とは?3つのメリットと必要な手続きをわかりやすく解説!

▼江東区で開業する際の手続きについて詳しく知りたい方はこちら

江東区で開業するときに必要な手続きやポイントは?税理士がわかりやすく解説!

ワンポイント:インボイス制度の登録はどうする?

開業届を出すタイミングで、「自分はインボイスの登録も必要なのか?」と迷われる方も非常に多いです。取引先(BtoBかBtoCか)などによって判断が分かれるため、悩んだらこちらの記事も参考にしてみてください。

▼インボイス登録が必要か迷っている方はこちら

【2026年10月から変更】インボイス登録は必要?フリーランス・個人事業主が考えるべき3つのポイントについて解説

健康保険の切り替え

会社員を辞めて開業した方は、「国民健康保険」に切り替えるか、前職の社会保険の「任意継続」にするかの判断が必要です。「国民健康保険」に切り替える場合は、マイナポータル、もしくは東陽町の江東区役所か、各出張所の窓口に行きます。

[江東区HP 職場の健康保険をやめたときの国民健康保険加入の手続きについて]

https://www.city.koto.lg.jp/250102/fukushi/kokumin/todokede/5145.html

ワンポイント:任意継続は意外と高い?

任意継続は、これまで会社が負担していた分も含めて、自分で支払うことで、2年間社会保険を継続できる制度です。計算してみると実は国民健康保険の方が安かった、ということもあるので注意が必要です。逆に、お子さんなど扶養家族がいる場合は、任意継続の方が安くなるケースもあります。

国民年金への切り替えもあわせて

会社員を辞めると厚生年金から国民年金に切り替えることになります。これもマイナポータル、もしくは江東区役所や出張所で手続きができます。ちなみに国民年金の納付書は、手続き後1〜2ヶ月以内に封筒でドサッと届くことが多いです。

[江東区HP 会社などを退職したとき]

https://www.city.koto.lg.jp/060306/kurashi/nenkin/kokumin/todokede/5208.html

事業用口座・クレジットカードを分ける

この開業のタイミングでプライベートと事業用を分けておくと、後から記帳が劇的にラクになります。事業でいくら稼いだかも口座残高を見るだけでわかるようになるので、少し面倒に感じても最初から分けるのがおすすめです。本当にここで差がつきます。

▼事業用口座やクレジットカードについて詳しく知りたい方はこちら

[フリーランス・個人事業主] 開業したら、すぐに事業用の口座とクレジットカードをつくろう!

ワンポイント:開業届を出す前の費用も経費になる

ちなみに開業する前の経費も「開業費」として経費になります。交通費や打ち合わせ代など、レシートをなくさずにとっておくようにしましょう。

6月:住民税の通知が届く

忘れた頃にやってくる最初の刺客です。前年の給与をベースに計算された住民税を「自分で納付する」という現実に直面します。ちなみに口座振替などにしてしまうと、毎回の納付の手間が減ります。

【春のまとめ】

開業して「お金の動き方」や「自分で税金を払う」という感覚を初めてリアルに実感する時期です。事業用口座やクレカを作る、区役所へ行く、納付書をもってコンビニへ行って支払い、などやることが多いですが、まずは一つずつ確実にクリアしてスタートダッシュを切りましょう。

2.夏(7月〜8月)|生活コストの確認と、経理を少し整える

少し落ち着いてきて、事業のペースが掴めてくる時期です。このタイミングで、会計ソフトの入力や月の支出の確認を始めてみましょう。

お盆休みに、重い腰を上げて会計ソフトを触る

「そろそろ入力しなきゃ…」と、お盆休みにfreee・マネーフォワードなどのクラウド会計ソフトを契約する方が多い時期です。春に口座とクレカを分けておいた人は自動連携でサクサク記帳が進みますが、分けてないと「これはなんのレシートだったっけ?」といった感じで時間がかかってしまいます。

ワンポイント:クラウド会計は口座連携が肝

最近の会計ソフトは口座などとの連携を前提に設計されています。春に分けていなかった方も、まだ遅くはありません。ここからでも口座を分けることにチャレンジしてみましょう。

▼業種別の記帳のコツなどについてはこちら

【江東区】飲食店・カフェ開業ガイド|「POSレジ」と「クレカ」で確定申告を楽にする3つの鉄則(記帳編)

【江東区】パーソナルジム開業ガイド|「クレカ × 予約システム」で手間を減らす運営・記帳の鉄則(記帳編)

【江東区】美容室・サロン開業ガイド|オープン後に失敗しない経理と資金繰りの基本(記帳編)

【夏のまとめ】

大きなイベントは少ないですが、「経理の仕組みづくり」を少し進めておくと後が圧倒的にラクになる時期です。

3.秋(9月〜11月)|1年の流れが見えてきて、必要なら「相談」へ

今年の終わりが見え始め、事業の数字が気になってくる季節です。

売上の波や、資金繰りを意識し始める

売上がいくらくらい着地しそうか、お金はいくら稼げたか、開業1年目のリアルな数字や資金繰りが見えてきます。

▼資金繰りを管理する「資金繰り表」について詳しく知りたい方はこちら

資金繰り表とは?作成のメリットと作り方のポイントを税理士が分かりやすく解説

11月:年末前に一度整理(税理士探しもあわせて)

このタイミングで記帳や領収書の状況の整理してみましょう。「このままだと税金がヤバいかも…」「そもそも記帳を全くしてない…」。そんな不安が出てきたら、税理士に一度相談するのもベストなタイミングです。

記帳を全くやっていない方、大丈夫です。開業1年目のこの時期にしっかり記帳できている方は逆に珍しいです。といっても準備しなくていいというわけではありません。 領収書の整頓をしたり、よくわからなければ税理士とオンラインでちょっと会ってみたりと、少しだけ経理の時間を取ってみるとよいでしょう。 ちなみに、実は税理士も年明けからは超繁忙期に入りバタバタしていて、想像以上に(新規の相談先が)見つかりにくかったりします。

▼1年目から税理士に相談するのはまだ早いと思っている方向け

開業したばかりの個人事業主こそ税理士に相談すべき理由とは?記帳・経理で失敗しないために

【秋のまとめ】

なんとなく1年の全体像が見え始める時期。不安の芽は冬になる前に摘んでおきましょう。

4.冬(12月〜3月)|年内に数字をざっくり見て、年明けに確定申告へ!

開業1年目の最大の山場、はじめての確定申告がやってきます。

12月:売上と経費の把握 & ふるさと納税の罠

今年1年の売上や経費、手残り(利益)をざっくりでいいので計算してみましょう。 そして、ここで「ふるさと納税」の罠が待ち受けています。個人事業主は「今年の利益」をざっくり試算しないと、ふるさと納税の上限額が分かりません

去年の感覚でカニを頼んだら限度額をオーバーし、ただの超高級な自腹お取り寄せグルメになってしまった…というケースも珍しくありません。

ポイント: 自分で計算したい方は、まず売上と経費をざっとソフトに入力してみましょう。ざっとソフトに入力した後、ネットでよくある「個人事業主用のふるさと納税上限額シミュレーター」などを使うのもおすすめです。

ちなみに、個人事業主の初年度は所得や社会保険料控除の金額が予測しにくいため、ある程度余裕をもった(少なめの)金額でふるさと納税をした方が安全です。

2月〜3月:はじめての確定申告

領収書の山と格闘し、初めての会計ソフトと格闘してエラーに泣きそうになりながらも、なんとか申告完了。これで開業1年目が一区切りです。 1年目は慣れていなくて、確定申告でもミスをしたり漏れが生じたりしがちです。

1年目の確定申告で損をしたくない方は、ぜひこちらのコラムも参考にしてください。

▼個人事業主の確定申告|相談先と1年目の注意点

【江東区】個人事業主の確定申告|相談先と1年目の注意点を税理士が解説

【冬のまとめ】

初めての確定申告を乗り越えれば、立派な個人事業主の仲間入りです。 ※無事に1年目を乗り越えた皆様、お疲れ様でした。しかし、実は2年目はさらに「税金」のイベントが増えます

▼2年目以降の「税金」も含めた税金の年間のスケジュールについて詳しく知りたい方向け

[フリーランス・個人事業主] 税金の年間支払いスケジュールを税理士が分かりやすく解説!

5.まとめ|完璧を目指さず、少しずつ整えていけば大丈夫です

開業1年目は「税金や社保の支払い・手続きの多さ」と「記帳の手間」に驚く方が本当に多いです。個人事業主は、本業をやりながらこれらをすべて自分で対応する必要があります。

とはいえ、最初から完璧を目指す必要はありません。少しずつ事業のペースと経理の仕組みを整えていきましょう。

忙しくて手が回らない、冬になって焦りたくない方へ

  • 「本業が忙しくて会計ソフトを開く暇がない」
  • 「一度税理士に相談してみたい」

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春夏秋冬、どのタイミングからのご相談でも大丈夫です。 焦らず、事業の土台を一緒に整えていきましょう。

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