インボイス登録は余裕をもってしよう!インボイス登録をいつまでにすればよいか分かりやすく解説

こんにちは。公認会計士・税理士の中明です。今回は今年2023年10月1日より始まるインボイス制度の登録の申請期限について解説していきます。インボイス制度のスタートまで半年を切りましたが、皆さんインボイス制度への対応準備はお済みでしょうか?今回はインボイス登録の申請を考えているが、まだ申請していない人等向けにインボイス登録の申請期限について説明します。

目次

①そもそもインボイス制度とは?登録しないとどうなるの?

②申請方法や通知までにかかる期間

③インボイス登録を10月1日に受けるには?

④まとめ

①そもそもインボイス制度とは?登録しないとどうなるの?

インボイス制度においては、登録を受けた課税事業者が交付する適格請求書等(インボイス)の保存が仕入税額控除の要件とされています。そのため、この適格請求書等(インボイス)がないと消費税を多く納めることになってしまいます。

またこれは自社の販売先も同様ですので、自社がインボイス登録をしていない場合、販売先が消費税を多く払うことになってしまう可能性があります。フリーランスの方でも、特に大きな会社とのやり取りが多い場合は、インボイス制度の影響がないかチェックしておきましょう。なお、販売先が個人の消費者(いわゆるB to Cの事業)の場合は、基本的に上記のような影響はありません。

②申請方法や通知までにかかる期間

電子申請(e-Tax)もしくは郵送で申請します。申請後は、登録が完了すると自分の登録番号が通知されます。なおe-Taxを利用して申請した場合は登録の通知はe-Taxを通じて行われ、郵送の場合は紙媒体で送付されます。

また登録申請から通知までにかかる期間は、電子申請の場合は2週間程度で、郵送での申請の場合は1か月程度と言われていますので、期間の短い電子申請をお勧めします。

③インボイス登録を10月1日に受けるには?

2023年10月1日からインボイス事業者としてインボイスを発行するには、2023年9月30日までに申請が必要です。(以前は3月31日までとなっていましたが、令和5年の税制改正によって「困難な事情」の記載が不要となり、期限が9月30日まで延長されました。)

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice_shinei.htm

それでは9月30日ギリギリに申請すればいいかというと、そうではありません!前述の通り、電子申請でも番号の通知まで2週間程度かかるとされていますが、9月末は駆け込みの申請者が増え、通常より通知に時間がかかる可能性があります。

もし番号の通知が間に合わないと請求書等に登録番号を記入することができず、その請求書を使って販売先が仕入税額控除をとれなくなってしまいます。そのため、後でインボイス番号を別途通知したりなど、余計な事務作業が増えてしまうことになりかねませんので、10月1日からの登録を希望の方は、期限ぎりぎりにならないよう、早めに申請するようにしましょう。

④まとめ

・インボイス制度は2023年10月1日からスタート

・2023年10月1日のスタートからインボイス登録を受けたい場合の申請期限は2023年9月30日まで

・申請から登録番号の通知までには電子申請でも2週間程度かかる

・9月末のギリギリでは、通知が遅れ事務作業が増えることになってしまうかもしれないので、申請はお早めに。

今回はインボイス登録の申請期限について解説してきました。清澄会計事務所では、中小企業やフリーランスの方のインボイス制度への対応を支援しております。まだ準備ができていない、よくわからないといった方、お気軽にご連絡ください。