【江東区】パーソナルジム開業ガイド|「税金」と「法人化のタイミング」で失敗しないお店づくりのポイント(開業編)

こんにちは。江東区で税理士をしている中明(なかあき)です。

豊洲・有明エリアのタワーマンション層や、清澄白河周辺の健康意識が高い層など、江東区はパーソナルジムにとって非常に相性が良いエリアです。単価も取りやすく、開業地として検討しているトレーナーの方も多いのではないでしょうか。

江東区は“チャンス”も多いが、資金繰りがすべて

ただし、好立地である反面、賃料水準は高めです。
さらにマンションの一室で開業する場合、防音対策や床補強など、見えない初期費用が発生しやすいのも江東区の特徴です。

だからこそ、見栄えの良いマシンだけでなく、手元資金を守るための『守りの戦略』が必要です。

マシンのグレードを無理に落とすよりも、税金の知識をうまく使って手元資金を守ることが、長く続くジムづくりにつながります。

目次

1.パーソナルジム開業に必要な初期費用と資金繰り

2.【開業手続き】青色申告承認申請書は必ず提出

3.【開業準備】オープン前のレシートはすべて保管

4.【設備投資】マシン購入は「30万円」のラインを意識

5.【インボイス】BtoC中心なら免税事業者も有力な選択肢

6.【法人化】おすすめは「個人2年 → 法人成り」

7.まとめ|「かっこいいジム」だけでなく「キャッシュが残るジム」に


1.パーソナルジム開業に必要な初期費用と資金繰り

一般的に、パーソナルジムの開業では以下のような初期費用が発生します。

  • 物件取得費
  • 内装費
  • トレーニング設備費

トータルで300万円前後になるケースも珍しくありません。
創業融資を利用する場合でも、一定の自己資金は必要になるため、開業直後の資金繰りは非常に重要です。

特に江東区は競合も多いため、コンセプト設計や集客が軌道に乗るまで耐えられる資金計画を立てておくことがポイントです。

江東区で開業する際の融資制度についてくわしく知りたい方はこちらのコラムもお勧めです。

東京都江東区で起業する際に使える支援制度について紹介 ①資金調達(融資)編


2.【開業手続き】青色申告承認申請書は必ず提出

開業届とあわせて、「青色申告承認申請書」も提出しておきましょう。

青色申告の主なメリットは以下のとおりです。

  • 最大65万円の所得控除
  • 赤字の繰越(最長3年)

開業初年度は設備投資などで赤字になることも多いですが、赤字を翌年以降に繰り越して税金を減らせるのは大きなメリットです。

なお、江東区には「江東西税務署」と「江東税務署」があり、ご自身の住所によって提出先が異なりますので注意しましょう。

江東区の税務署(管轄区分)

江東西税務署

〒135-8311 東京都江東区猿江2-16-12
主な管轄地域:清澄、門前仲町、木場、森下、住吉、豊洲、辰巳、夢の島 など

江東東税務署

〒136-8505 東京都江東区亀戸2-17-8
主な管轄地域:亀戸、大島、北砂、南砂、新砂、東砂 など

※詳細は税務署のホームページや電話で確認しておくと安心です。

[国税庁HP:東京都墨田区・江東区の住所と管轄]

https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/location/besshi/sumida-koto.htm

江東区で開業する際の手続きについてくわしく知りたい方はこちらのコラムもお勧めです。

江東区で開業するときに必要な手続きやポイントは?税理士がわかりやすく解説!


3.【開業準備】オープン前のレシートはすべて保管

開業前にかかった費用は「開業費」として計上できる可能性があります。

例えば:

  • 物件探しの交通費
  • 研修・セミナー費
  • チラシ制作費
  • HP制作費

開業費の大きな特徴は、好きなタイミングで経費にできる(任意償却)という点です。

初年度が赤字の場合はあえて使わず、黒字になったタイミングで経費にすることで、節税できます。

とにかく大事なのは、領収書をしっかり保管しておくことです。

開業費についてくわしく知りたい方はこちらのコラムもお勧めです。

開業費やその他1年目の確定申告で注意したいポイントについてくわしく知りたい方はこちらのコラムもお勧めです。

【江東区】個人事業主の確定申告|相談先と1年目の注意点を税理士が解説


4.【設備投資】マシン購入は「30万円」のラインを意識

青色申告をしている場合、「少額減価償却資産の特例」を使うことで、30万円未満の機材は一括で経費にできます(年間300万円まで)。

例えば、

  • 50万円の大型マシン1台 → 数年かけて経費化
  • 25万円の機材を複数台 → 初年度に全額経費

という形で、初年度の税負担が大きく変わることもあります。

なお、取得価額は送料や設置費を含めて判定されるため注意が必要です。

ワンポイント:30万→40万円への引き上げが予定されている

現在、税制改正の議論として一度に経費にできる金額の「30万円→40万円への引き上げ」が検討されています。これにより、さらに一度に経費にできるマシンや機材の幅が広くなるでしょう。

経費や固定資産のルールについてくわしく知りたい方はこちらのコラムもお勧めです。

【フリーランス・個人事業主】パソコンなどを買った時の「経費と固定資産」のルールを税理士が解説


5.【インボイス】BtoC中心なら免税事業者も有力な選択肢

インボイス登録の判断は「お客が誰か」で決まります。自分のお店がどんなお客をターゲットにしているか、でインボイス登録の判断をするとよいでしょう。

  • 一般個人向け(ダイエット・健康目的)
    インボイス登録は不要な場合が多い。免税事業者でも問題ないケースが多い
  • 法人契約・アスリート・芸能関係など
    インボイス登録を検討すべき。登録してないと、お客側で経費にする際にデメリットが生じる可能性があるため

インボイス登録をすると、消費税を支払う必要があります。一般個人向けのジムであれば、最初からインボイス登録する必要はありません。まずは資金を厚くして事業を安定させるという考え方も現実的です。


そもそもインボイス登録とは?という方には、こちらのコラムもお勧めです。

インボイス登録した方は消費税も忘れずに!2割特例などを分かりやすく解説


6.【法人化】おすすめは「個人2年 → 法人成り」

最初から法人で始めようと考える方も多いですが、税務面だけで見ると、まずは個人事業主からスタートする方が有利なケースも多くあります。

ステップ1:個人事業主としてスタート

設備投資による赤字を青色申告で繰り越し、税負担を抑えながら事業を育てる。

ステップ2:売上が1,000万円に届きそうになったら、法人化のシミュレーションを始めましょう

法人化によって、消費税の免税期間(最大2年)を改めて活用できる可能性があります。

結果として、最初から法人で始めるよりも、長い期間で税制メリットを受けられることも少なくありません。

法人化のタイミングについてくわしく知りたい方はこちらのコラムもお勧めです。

【個人事業主・フリーランス】法人化すべき?メリット・デメリットと判断基準を税理士が解説


7.まとめ|「かっこいいジム」だけでなく「キャッシュが残るジム」

パーソナルジムは、設備や内装に目が向きがちですが、実際に長く続いているお店ほど、開業時から税金や資金繰りを意識しています。

江東区はチャンスの多いエリアだからこそ、
「売上」だけでなく「手元にいくら残るか」という視点で開業準備を進めていきましょう。

税務や法人化のタイミングは、開業後にやり直しがきかない部分もあります。
迷った場合は、開業前の段階から専門家に相談しておくと安心です。

江東区でパーソナルジムの開業をお考えの方へ

清澄会計事務所では、創業融資のサポートから、パーソナルジム特有の税務判断までトータルでサポートしています。まずはお気軽にご相談ください。

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